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年賀状について

年賀状とは?

通常は年末に投函されたものを元日に郵便局から各戸ごとにまとめて一度に配達する。日本郵便からはこの事前作業を確実に行えるよう、12月25日頃までに投函するようにアナウンスされている。しかし、PCや家庭用プリンターの普及などから投函のピークは遅くなり、2005年が前年12月25日、2006年に至っては前年12月30日が投函のピークと報じられた。また一方では、携帯電話の普及によって年賀状を出さずにメールで済ませる人も多くなってきている。

通常使用される「はがき」と異なり、年賀状用の「年賀はがき」が毎年10月末ごろから発売されるため、これを用いることが多い。よく用いられる図柄は新年の干支(十二支)、宝船や七福神などの縁起物、フキノトウや梅の花など早春を象徴するものである。

日本郵便においては、年賀状は「年賀特別郵便物」という一種の特殊取扱として扱われている。その取扱期間は2022年の場合12月15日から12月25日であり、その期間に年賀状と朱記した郵便物について予め区分した上であて先を管轄する配達事業所(日本郵便支店・集配センター)に送付し同局で1月1日まで留め置かれるサービスである。それ以降も便宜的に受け付けてはいるが年賀特別郵便物の要件、すなわち取扱期間内での差し出しを満たしていないため1月1日に配達される保証はなく、あくまでも日本郵便側のサービスによっている。この点の周知徹底の不十分さが、近年の年賀状遅配の一因ともいえる。

年賀はがきや印面下部に年賀と朱記したはがきなどのステーショナリーを、郵便ポストに設置された専用投入口に投函した場合は消印は省略される。この投入口が設けられる期間は2022年の場合、12月15日から翌年1月7日である。年賀特別郵便物取扱期間中に差し出された、切手貼りの年賀状と差出人から特に依頼があった場合は翌年1月1日付けの年賀印という消印が押印される。それ以降に差し出された場合は、同様の郵便物であっても当日付けの消印が押印される。

干支について

「干支」とは「十二支」のことで「十二の動物」を指すのが現代の干支の意味といってもいいでしょう。年賀状にはその年の干支が描かれております。

また、時代劇などでは江戸の武士や町人が月日や時間・方位を表すのに「干支」を使っています。

しかし、本来「干支」とは十二の動物を示す言葉ではありません。
十二支に使われている文字、そのほとんどは動物とはまったく関係の無い字です。
ある説によると、十二支は月をあらわすために用いられたとされており、殷(いん)の時代にはすでにあったとされています。これらの文字(象形文字)はそれぞれ季節に深いかかわりを持つ風物が選ばれている、また、人間の成長を表しているとの説もあります。
「子」 は幼児、「丑」は指先に力を入れて握りしめている様子・・・・など。
いずれもはっきりしたことはわかっていません。ただ人間の生活や日々の移ろいに深いかかわりのあるものの中からこれらの感じが選ばれたと想像されます。

ではなぜ動物が当てはめられたのでしょう。
たとえば、農作業に欠かせない暦を覚えやすくするため、親しみやすい家畜を当てはめた、また、時の為政者が一般人民にわかりやすく示すため、などさまざまですが、本当のところはまったく分かっていません。

十二支の順番は動物たちがお釈迦様に新年の挨拶に訪れた順番だと様々な絵本にあります。一番乗りは牛の背中に乗り、ゴール直前で飛び降りちゃっかり1番のりをはたしたネズミ。猫が十二支に入っていないのはネズミに挨拶に行く日にちについて嘘の日にちを教えられたから・・・だから今も猫はネズミを追いかける・・・・など。
おもしろいエピソードが語り継がれています。

み年の意味

「巳年」の「巳」という漢字は胎児の形から派生した文字で、
「新しく産まれてくる」
「将来・未来がある」
「子孫繁栄」
「家族が平和になる」などといった意味があります。

巳は実とも読み替え、巳年は「身(実)に付く」「実を結ぶ」年になるとも。
また冬眠から覚めて地上に這い出す蛇の姿を表し、
物事の起こり・始まりを象徴するともいわれます。
中国の字典『正字通』には、
「巳(み)は終わりの已(い)なり。陽気既に極まり、回復するの形なり」
という言葉があります。
巳の時は1日の半ばになろうとする時刻である事から、物事の盛りの頃を意味します。


古代より「神の使い」と云われ、大切にされてきた蛇。
仏教における守護神の1人で、七福神の1人でもある弁才天の使いとされ、
中でも白蛇は弁財天の化身と言われています。
弁才天は、「福徳の女神」「豊穣の女神」「智恵の女神」「蓄財の女神」といわれ、
いろいろな分野の女神として信仰されています。
その弁才天の使いであり化身である蛇は大変神聖な存在とされています。
また「蛇の抜け殻を財布に入れると金運がアップする」という謂れも
ここのつながりが理由とされています。。

このように「蛇年」は、私たちにとって良いイメージのある、縁起のよい年として定着しています。

足を持たない長い容姿や、毒をもつ種が多く存在すること、
脱皮を繰り返すといった特性から、強い生命力持つとされ
「死と生」「復活・再生」の象徴としてもしばしあげられます。
ギリシャ神話に登場するアスクレピオスは医術の神とされ、
アスクレピオスが持つ杖には蛇が杖に巻きついています。
蛇の脱皮から着想を得たアスクレピオスは死者を蘇生する術さえ身に付けた…なんて話もあります。

この「アスクレピオスの杖」は世界保健機構(WHO)の旗章にも使われ
日本でも救急車に描かれているのを見受けられるように、
蛇は世界的にも医療・医術のシンボルとして用いられています。




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